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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 免疫学的検査 自己免疫関連検査

抗RNP抗体(抗リボ核蛋白抗体)

著者: 天木聡1

所属機関: 1天木診療所

ページ範囲:P.599 - P.601

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検査の目的・意義
 真核細胞の核には,ウリジンを多く含む低分子U-RNA群が存在するが,これらのRNAは非ヒストン核蛋白と複合体を形成し,snRNP(small nuclear ribonucleoprotein)と総称されている.抗RNP抗体(anti-ribonucleoprotein antibody)は,これらsnRNPのうち特にU1-RNPのみを沈降させる抗体を指すので,抗U1-RNP抗体と呼ばれるようになってきた.
 1972年,Sharp1)らは,臨床的に特徴ある疾患群としてMCTD(混合性結合組織病)の概念を提唱し,その中で抗ENA抗体の存在意義を取りあげた.抗ENA抗体は狭義には,今日の抗RNP抗体と抗Sm抗体に相当するものと考えてよいが,広義には,抗核抗体のうち等張緩衝液で抽出される細胞核分画に対する数々の自己抗体群をさす.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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