文献詳細
文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 免疫学的検査 自己免疫関連検査
リウマトイド因子
著者: 隅谷護人1
所属機関: 1国立国際医療センター膠原病科
ページ範囲:P.610 - P.611
文献購入ページに移動検査の目的・意義
リウマトイド因子(RF)は,同種あるいは異種のIgGのFc部分と結合する自己抗体である.抗原となるIgG・FcのCγ2〜Cγ3領域にいくつかの異なる抗原決定基が存在する.RFの免疫グロブリンクラスとしてはIgM,IgG,IgAの各クラスのRFが存在し,血液中のみならず,関節液や唾液中にも存在する.RFの炎症の場での産生と病因的意義が注目されており,また少量ながら正常血清にも存在することから,生理的な役割も示唆されている.
凝集反応を用いる一般的なRF検出法では,IgM・RFが検出されるが,最近ではELISA法により各免疫グロブリンクラスのRF測定が可能であり,IgM・RFとIgG・RF測定は保険点数が認められている.
リウマトイド因子(RF)は,同種あるいは異種のIgGのFc部分と結合する自己抗体である.抗原となるIgG・FcのCγ2〜Cγ3領域にいくつかの異なる抗原決定基が存在する.RFの免疫グロブリンクラスとしてはIgM,IgG,IgAの各クラスのRFが存在し,血液中のみならず,関節液や唾液中にも存在する.RFの炎症の場での産生と病因的意義が注目されており,また少量ながら正常血清にも存在することから,生理的な役割も示唆されている.
凝集反応を用いる一般的なRF検出法では,IgM・RFが検出されるが,最近ではELISA法により各免疫グロブリンクラスのRF測定が可能であり,IgM・RFとIgG・RF測定は保険点数が認められている.
掲載誌情報