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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 免疫学的検査 自己免疫関連検査

抗サイログロブリン抗体

著者: 玉置治夫1 網野信行1

所属機関: 1大阪大学医学部臨床検査診断学

ページ範囲:P.615 - P.617

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検査の目的・意義
 サイログロブリン(Tg)は,分子量66万の可溶性糖蛋白で,甲状腺濾胞コロイドの主成分であるが,隔絶された抗原というわけでもなく,正常血清中にも存在する.このTgに対する自己抗体は,自己免疫性甲状腺炎の存在と関連があると考えられており,したがって,その測定は自己免疫性甲状腺疾患の診断に有用と考えられている1)
 抗体の測定法としては,最も古典的には,沈降法で測定されてきたが,その後,受身凝集反応法(TGHA:thyroglobulin hemagglutination test),RIA法,EIA法(ELISA法),プラーク形成法などの方法が開発されてきた.現在,日常臨床検査としては,受身凝集反応が最も普及して用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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