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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 免疫学的検査 自己免疫関連検査
免疫複合体
著者: 青塚新一1
所属機関: 1国立国際医療センター研究所免疫研究室
ページ範囲:P.642 - P.643
文献購入ページに移動検査の目的・意義
抗原と抗体が結合して形成される免疫複合体は,血中で生じた場合は,通常,貪食細胞により処理されるが,病的な状況下(免疫複合体の大量発生,抗体の産生不全,または貪食細胞の機能低下)では,血中に存続して腎糸球体や血管壁に沈着し,補体が活性化されたり,貪食細胞が引き寄せられたりして組織障害が引き起こされる.血中免疫複合体の検出は,このような病的な状況が存在するかどうかを判断するのに有用である.ある検査法で免疫複合体が陽性とされた場合,その経過を追うことで疾患活動性が評価でき,治療上の指標となる.
抗原と抗体が結合して形成される免疫複合体は,血中で生じた場合は,通常,貪食細胞により処理されるが,病的な状況下(免疫複合体の大量発生,抗体の産生不全,または貪食細胞の機能低下)では,血中に存続して腎糸球体や血管壁に沈着し,補体が活性化されたり,貪食細胞が引き寄せられたりして組織障害が引き起こされる.血中免疫複合体の検出は,このような病的な状況が存在するかどうかを判断するのに有用である.ある検査法で免疫複合体が陽性とされた場合,その経過を追うことで疾患活動性が評価でき,治療上の指標となる.
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