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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 免疫学的検査 細胞性免疫検査

T細胞・B細胞百分率

著者: 松川吉博1 澤田滋正2

所属機関: 1日本大学医学部第1内科 2日本大学練馬光が丘病院内科

ページ範囲:P.664 - P.665

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検査の目的・意義
 末梢血リンパ球は種々の疾患や薬剤投与により増減する.T細胞とB細胞はおのおの細胞性免疫と液性免疫を担い,とりわけT細胞は免疫応答の中枢として重要である.したがって,血液・免疫性疾患,アレルギー性疾患や感染症において,両者の動向を検討することは診断・治療のうえで不可欠となってきている.
 末梢血リンパ球はT細胞・B細胞・Null細胞の3群に大別される.T細胞は免疫応答の中枢を担う細胞群であり,古典的にはヒツジ赤血球に対するレセプターを細胞膜表面に有することが特徴とされてきた.現在では,種々な細胞膜表面抗原に対するモノクローナル抗体が作製されており,これによってリンパ球を分画することが一般的である。すなわち,細胞膜表面にCD 2抗原を有する(CD 2モノクローナル抗体が結合する)細胞をT細胞とし,ヒツジ赤血球を用いた測定は一般的ではなくなっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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