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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 免疫学的検査 細胞性免疫検査

白血病の細胞マーカー

著者: 黒川浩1 奈良信雄1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.666 - P.669

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検査の目的・意義
 近年のモノクローナル抗体を用いた免疫学的マーカー解析の進歩により,白血病細胞の血球系の同定や成熟度の判定は極めて精緻なものとなり,白血病の分類・診断における免疫学的検査の役割はますます重要なものとなりつつある.特に,最近FAB分類に新たに加えられた急性骨髄性白血病(AML)-M 0や,急性巨核芽球性白血病(M 7)では,その診断に免疫学的検査が必須のものであり,またAMLと急性リンパ性白血病(ALL)の両方の性格を併せ持つmixed lineage leukemiaは,免疫学的マーカーの検索により初めて詳細な性格づけが可能となるものである.
 本稿では,白血病細胞の細胞マーカーについて概説し,白血病診断における細胞性免疫検査の役割について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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