文献詳細
文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 HLA検査と染色体検査
HLA系とHLAタイピング
著者: 高田肇1 猪子英俊2
所属機関: 1慶應義塾大学医学部微生物学 2東海大学医学部分子生命科学系
ページ範囲:P.698 - P.705
文献購入ページに移動HLA抗原は自己と非自己の識別因子にふさわしく,数多くの対立形質(アロ抗原型)から構成されている(遺伝的多型性).現在公認されているアロ抗原型は161個(遺伝子をもとにした対立形質は112個,表1)であり,1994年3月,ストラスブールでのWHO命名委員会で公認された対立遺伝子(アリル)数は430個にのぼる1).また,その後も新しい特異性を認識するアロ抗血清の発見,モノクローナル抗体やT細胞クローンの作製,遺伝子の塩基配列の決定によって,その数はさらに増加すると予想される.
掲載誌情報