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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 細菌検査

喀痰の細菌検査

著者: 石田一雄1 賀来満夫1

所属機関: 1長崎大学医学部検査部

ページ範囲:P.715 - P.717

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検査の目的・意義
 呼吸器感染症に罹患した場合,一般に気道の分泌が過剰となり,喀痰として排出される.これは,炎症の原因菌(起炎菌)を体外へ排出しようという生体防御反応であるが,それゆえ喀痰中には起炎菌が多量に含まれており,喀痰を細菌学的に検査することにより,その患者の呼吸器感染症がいかなる種類の病原体によって生じているのかが明らかとなる.しかしながら,上気道および口腔には病原菌以外の一般細菌(常在菌)が一定量存在しており,これら常在菌を起炎菌と区別することが重要となる.今回は,呼吸器感染症の起炎菌決定に当たっての喀痰の細菌学的検査の意義および種類,方法について解説を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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