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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 病理検査

癌遺伝子・癌抑制遺伝子と病理診断

著者: 小山徹也1 柏原賢治1 桜井信司1

所属機関: 1群馬大学医学部第2病理

ページ範囲:P.782 - P.784

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 現在,多数の癌遺伝子,癌抑制遺伝子が発見され,発癌においてその異常が報告されている(表1).現在のところ,実際の病理診断に利用されているものはそれほど多くはない.腫瘍が複数の遺伝子異常により多段階に発生すると考えられ,必ずしもkey oncogeneが明らかでないからであろう.また通常のホルマリン固定パラフィン包埋材料で利用可能なものもあるが,新鮮材料での検索可能なものが多い点にも注意すべきである.ここでは主として固型腫瘍の診断にしぼって,いくつかの癌遺伝子,癌抑制遺伝子について,①検査の目的と意義,②検査の種類と方法,③疾患・病態との関係,臨床的有用性の順序で述べ,最後に造血器の腫瘍について触れる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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