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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 機能検査とDNA診断 機能検査
Fishberg濃縮試験
著者: 鈴木洋通1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科
ページ範囲:P.788 - P.789
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正常の腎臓は1日500〜600mOsmの溶質を排泄する.それに見合う等張の尿が排泄されるとすると,1日の尿量は約2lである.
尿の濃縮は図1に示すような機序によって行われている.この機構はカウンターカレント系と呼ばれている.まず,糸球体で濾過された尿は,Henleの下行脚に向かっていく間に水が間質に流出し,管腔内のNaC1濃度は上昇する.そしてHenleの係蹄の折り返し部分で,管腔内外の浸透圧はほぼ等しくなる.さらに,尿細管流はHenle上行脚に至ると,尿素より透過性に優れたNaClが主として受動的に管腔外に移行する,さらにHenle上行脚の太い部分は水に対して不透過性であり,Na,Cl,Kの共輸送が起こる.さらに,尿素は遠位尿細管に至るまではほとんど再吸収されずに遠位尿細管に入りこんでくる.ここではNa,Clは再吸収されているために,尿素を含んだ低張液が遠位尿細管に流入してくる.この結果,管腔周囲の間質の溶質濃度は上昇する.
正常の腎臓は1日500〜600mOsmの溶質を排泄する.それに見合う等張の尿が排泄されるとすると,1日の尿量は約2lである.
尿の濃縮は図1に示すような機序によって行われている.この機構はカウンターカレント系と呼ばれている.まず,糸球体で濾過された尿は,Henleの下行脚に向かっていく間に水が間質に流出し,管腔内のNaC1濃度は上昇する.そしてHenleの係蹄の折り返し部分で,管腔内外の浸透圧はほぼ等しくなる.さらに,尿細管流はHenle上行脚に至ると,尿素より透過性に優れたNaClが主として受動的に管腔外に移行する,さらにHenle上行脚の太い部分は水に対して不透過性であり,Na,Cl,Kの共輸送が起こる.さらに,尿素は遠位尿細管に至るまではほとんど再吸収されずに遠位尿細管に入りこんでくる.ここではNa,Clは再吸収されているために,尿素を含んだ低張液が遠位尿細管に流入してくる.この結果,管腔周囲の間質の溶質濃度は上昇する.
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