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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 機能検査とDNA診断 DNA診断

感染症のDNA診断

著者: 高野徹1 網野信行1

所属機関: 1大阪大学医学部臨床検査診断学

ページ範囲:P.805 - P.807

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検査の目的・意義
 PCR(polymerase chain reaction)の開発以来,DNA診断の分野の発展はめざましいものがある.数年前より感染症の領域にもDNA診断の技術が取り入れられるようになり,これまでの培養同定法,抗原・抗体法に続く方法として,将来的な発展が期待される分野である.
 DNA診断法の利点として,材料が少量でよいこと,また必ずしも生菌である必要はなく,危険な菌や,培養の困難な菌,ウイルスの同定に有利なことがあげられる.またDNAは蛋白質などと比べると生化学的に安定であり,例えば,パラフィン固定標本から,レトロスペクティブに感染の有無を判断することも可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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