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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 生理機能検査 心機能検査
ホルター心電図
著者: 松田直樹1
所属機関: 1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所内科
ページ範囲:P.829 - P.831
文献購入ページに移動検査の目的・意義
Holter博士によって開発された長時間心電図記録法(ホルター心電図)はこの20年間に急速に普及し,現在では循環器領域,特に不整脈の評価法として必要不可欠な検査となっている.本法の最大の利点は,日常生活中に長時間(通常24時間)にわたって心電図が記録できることにある.不整脈や狭心症の診断には発作時の心電図をとらえることが最も重要であるが,外来の安静時3分間心電図で発作時の心電図を得ることには限界があり,この点でホルター心電図は極めて有用である.また,入院や負荷試験などの特殊な状況ではなく,通常の日常生活中からの情報であることから,その臨床的価値は非常に高い.ボルター心電図を行う主な目的として以下の3つが挙げられる.
1)自覚症状と心電図変化との関係の評価
Holter博士によって開発された長時間心電図記録法(ホルター心電図)はこの20年間に急速に普及し,現在では循環器領域,特に不整脈の評価法として必要不可欠な検査となっている.本法の最大の利点は,日常生活中に長時間(通常24時間)にわたって心電図が記録できることにある.不整脈や狭心症の診断には発作時の心電図をとらえることが最も重要であるが,外来の安静時3分間心電図で発作時の心電図を得ることには限界があり,この点でホルター心電図は極めて有用である.また,入院や負荷試験などの特殊な状況ではなく,通常の日常生活中からの情報であることから,その臨床的価値は非常に高い.ボルター心電図を行う主な目的として以下の3つが挙げられる.
1)自覚症状と心電図変化との関係の評価
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