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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 生理機能検査 肺機能検査
スパイログラム
著者: 長坂行雄1 藤田悦生1 中島重徳1
所属機関: 1近畿大学医学部第4内科
ページ範囲:P.842 - P.843
文献購入ページに移動スパイログラムの目的は,換気障害のパターン(拘束性か閉塞性か,あるいは混合性か)と,その程度を知ることで,これは特に慢性呼吸器疾患の鑑別に重要である.スパイログラムで最も重要な検査値は(%)肺活量と1秒量(1秒率)で,再現性も良好で,病状の経過をみるのにもよい.その他の数値は鑑別診断には重要でないが,患者の症状などに生理学的な解釈を加える場合には役立つ.本稿では最近,気管支喘息診療によく用いられるピークフローについても解説する.
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