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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 生理機能検査 肺機能検査
肺気量分画
著者: 桑平一郎1 太田保世1
所属機関: 1東海大学医学部第2内科
ページ範囲:P.844 - P.845
文献購入ページに移動 肺気量の諸量は図1のように分類され,最小単位となる4つの基本容量(volume)と,この組み合わせからなる4つの肺容量(capacity)により構成される.肺気量分画のうち全肺気量(TLC),機能的残気量(FRC),残気量(RV),肺活量(VC)が重要な指標となる.この中でVC以外の指標は最大呼出時に肺内に残存する気量,すなわちRVの測定を必要とする.VCをはじめとする呼出可能な気量は,前項のスパイロメトリーにより測定されるので,ここではTLC,FRC,RVおよび残気率(RV/TLC)を中心に述べる.
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