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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 生理機能検査 脳神経機能検査
聴性脳幹反応
著者: 加我君孝1
所属機関: 1東京大学医学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.860 - P.861
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聴性脳幹反応(auditory brainstem response:ABR)は1970年にアメリカのJewett,イスラエルのSohmerによって見いだされた聴覚誘発電位の一つである.末梢性難聴の診断,聴神経腫瘍の診断,脳幹障害や脳死の診断の必須検査の一つとなっている.ABRが無反応であれば高度難聴か,蝸牛神経障害か脳幹死,ABRが正常であれば難聴はなく,脳幹障害もないというように,単純に考えて誤診をする例も少なくない.ABRの性質を知り正しく記録すること,ABRの結果を正しく評価できることが必要である.
聴性脳幹反応(auditory brainstem response:ABR)は1970年にアメリカのJewett,イスラエルのSohmerによって見いだされた聴覚誘発電位の一つである.末梢性難聴の診断,聴神経腫瘍の診断,脳幹障害や脳死の診断の必須検査の一つとなっている.ABRが無反応であれば高度難聴か,蝸牛神経障害か脳幹死,ABRが正常であれば難聴はなく,脳幹障害もないというように,単純に考えて誤診をする例も少なくない.ABRの性質を知り正しく記録すること,ABRの結果を正しく評価できることが必要である.
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