icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 生理機能検査 脳神経機能検査

聴性脳幹反応

著者: 加我君孝1

所属機関: 1東京大学医学部耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.860 - P.861

文献購入ページに移動
検査の目的・意義
 聴性脳幹反応(auditory brainstem response:ABR)は1970年にアメリカのJewett,イスラエルのSohmerによって見いだされた聴覚誘発電位の一つである.末梢性難聴の診断,聴神経腫瘍の診断,脳幹障害や脳死の診断の必須検査の一つとなっている.ABRが無反応であれば高度難聴か,蝸牛神経障害か脳幹死,ABRが正常であれば難聴はなく,脳幹障害もないというように,単純に考えて誤診をする例も少なくない.ABRの性質を知り正しく記録すること,ABRの結果を正しく評価できることが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?