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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻11号

1994年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集 生理機能検査 眼科関連機能検査

眼底検査

著者: 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科

ページ範囲:P.868 - P.869

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眼底検査の目的・意義
 眼底は脳から派生した網膜・視神経と,それを栄養する網膜血管と色素上皮・脈絡膜からなる.脳脊髄液を満たすくも膜下腔は眼球のすぐ後方まで続いており,脳圧の亢進は視神経乳頭の浮腫をきたす.眼底は,細動静脈から毛細血管までの血管系を直接,観察できる唯一の器官であり,高血圧,糖尿病,血液疾患などで診断的価値が高い.また網膜は透明であるため,滲出や虚血病変を白斑としてとらえることができる.
 眼底検査の目的は,眼に由来する訴えの原因を究明することと,全身病の一部としての眼合併症を調べることにある.後者の場合,眼科的には自覚症状のないこともある.しかし,放置すれば,失明につながりかねない場合もある.表1に眼底検査が絶対必要な疾患と,補助診断として有用な疾患を記した.また眼科的な訴えと,その場合の代表的な疾患をあげた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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