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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻12号

1994年11月発行

文献概要

今月の主題 呼吸器薬の使い方 慢性閉塞性肺疾患と気管支拡張症

慢性閉塞性肺疾患に対する吸入性抗コリン薬の効果

著者: 栗原直嗣1 平田一人1

所属機関: 1大阪市立大学医学部第1内科

ページ範囲:P.2365 - P.2368

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ポイント
●慢性閉塞性肺疾患(COPD)においてはコリン作動性神経のトーヌスが呼気閉塞の重要な可逆性因子である.
●COPDにおいて抗コリン薬の充分量を吸入すると,その後β2刺激薬を追加吸入しても気管支拡張効果は増強しない.
●抗コリン薬によりCOPD患者では運動時呼吸困難は改善する.これは1秒量などの換気能力が改善するほか,機能的残気量の減少も関与している.
●抗コリン薬は吸入後最大効果をもたらすのに60〜90分を要する.心循環系への刺激作用がほとんどない点,高齢者に多いCOPDには第一選択薬となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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