文献詳細
今月の主題 呼吸器薬の使い方
呼吸器感染症の薬物療法
文献概要
ポイント
●胸膜炎の原因疾患は多いが,日常臨床では癌性,結核性,肺炎随伴性各胸膜炎と膿胸の頻度が高い.
●胸膜炎・膿胸の治療は原因疾患に対する全身的薬物療法と胸膜・胸腔局所に対する排液・排膿ドレナージ,薬物注入などによる局所的療法の併用を原則とする.
●結核性,肺炎随伴性各胸膜炎では一般に膿胸への移行が疑われないかぎり持続的胸腔ドレナージは適応でない.胸水のpH<7.2,グルコース<50mg/dl,LDH>1,000IU/lの場合に膿胸を疑う.
●癌性胸膜炎の局所的療法は胸水の排除と再貯留防止のための胸膜癒着・胸膜腔閉鎖である.
●胸腔穿刺・ドレナージによる排液・排膿は再膨張性肺水腫やショックを避けるため1回量(1日量)1l以内にとどめ,所要時間は30分以上をかける.
●胸膜炎の原因疾患は多いが,日常臨床では癌性,結核性,肺炎随伴性各胸膜炎と膿胸の頻度が高い.
●胸膜炎・膿胸の治療は原因疾患に対する全身的薬物療法と胸膜・胸腔局所に対する排液・排膿ドレナージ,薬物注入などによる局所的療法の併用を原則とする.
●結核性,肺炎随伴性各胸膜炎では一般に膿胸への移行が疑われないかぎり持続的胸腔ドレナージは適応でない.胸水のpH<7.2,グルコース<50mg/dl,LDH>1,000IU/lの場合に膿胸を疑う.
●癌性胸膜炎の局所的療法は胸水の排除と再貯留防止のための胸膜癒着・胸膜腔閉鎖である.
●胸腔穿刺・ドレナージによる排液・排膿は再膨張性肺水腫やショックを避けるため1回量(1日量)1l以内にとどめ,所要時間は30分以上をかける.
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