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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻12号

1994年11月発行

今月の主題 呼吸器薬の使い方

心因の関与する呼吸器疾患

神経性咳嗽の薬物療法

著者: 江花昭一1

所属機関: 1横浜労災病院心療内科

ページ範囲:P.2424 - P.2425

文献概要

ポイント
●神経性咳嗽の患者は,診断の過程と,その結果の説明に対し,さまざまな陰性感情を持つことが多い.治療者は,まず誠実な身体医として患者に関わり,患者の感情を受容し,咳症状を「意味のある行動」と理解した上で,心身医学的なアプローチの必要性と有効性を説明することが重要である.
●患者の症状を和らげ,良き治療関係を保ち,定期的に通院をさせ,心身医療に導入するために適切な薬物の使用は重要である.実際には,鎮咳剤を継続した上で,抗不安剤と抗うつ剤を適宜使用する.チック様の咳にはハロペリドールが有効であることも多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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