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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻12号

1994年11月発行

文献概要

薬を正しく使うためのDrug Information—副作用について・11

タンナルビンによるショック

著者: 鈴木修二1

所属機関: 1静岡大学保健管理センター

ページ範囲:P.2476 - P.2479

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 タンナルビンは,タンニン酸とアルブミンの化合物として,明治40年(1907年)に日本薬局方に収載された.「口腔,胃では収斂作用は現れず,腸に至って初めて膵液により徐々に分解してタンニン酸を遊離し,腸管全体にわたって緩和な収斂作用を及ぼす薬物」として広く用いられている.現在はアルブミンの代わりに牛乳カゼインが用いられ,タンナルビン末として菱山や藤沢アストラから,タンニン酸アルブミン末として愛知厚生連,岩城,エビス,オリエンタル,協和医療開発-三晃,健栄,三恵薬品,シオエ-日本新薬,純正薬品,東海,東洋製化-小野薬品,中北薬品,日興,本草,丸石,ミクニ化学,山善,山田-茨城,吉田の各社から販売されている1).副作用の報告は稀であるが,最近,ショック例が複数の施設から報告されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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