icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina31巻13号

1994年12月発行

文献概要

今月の主題 狭心症—診断と治療の進歩 成因

冠動脈血栓生成のメカニズム

著者: 黒川浩史1 水野杏一1

所属機関: 1日本医科大学付属千葉北総病院内科

ページ範囲:P.2526 - P.2527

文献購入ページに移動
ポイント
●冠動脈血栓の生成の機序として内膜障害が重要で,内膜障害が起こるとまず血小板の粘着・凝集が内膜下の膠原線維で起こる.血管壁の組織因子が血液と接触することにより凝固系が賦活される.
●凝固系が線溶系より強くなると血栓は増大し,壁在血栓より閉塞性血栓へ進行し,不安定狭心症や急性心筋梗塞などの多彩な臨床症状を呈する.
●薄い線維性被膜,マクロファージの集積,脂質の沈着などの冠動脈粥腫の形態は内膜障害(粥腫破壊)の大切な要因である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら