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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻13号

1994年12月発行

文献概要

今月の主題 狭心症—診断と治療の進歩 成因

冠血流と心筋虚血—特にsyndrome Xについて

著者: 濱口保武1 神原啓文1

所属機関: 1大阪赤十字病院心臓血管センター心臓内科

ページ範囲:P.2531 - P.2533

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ポイント
●正常冠血管は冠灌流圧が変動しても,冠血流量をほぼ一定に保つ自己調節能がある.
●冠血管の自己調節には,血管内皮で生成されるプロスタサイクリン,エンドテリン,あるいは局所ホルモンであるEDRF(=NO)などが重要な役割を有する.
●Syndrome Xは,冠動脈造影上異常を認めないが,運動負荷により胸痛と虚血性ST低下を生じる病態と定義される.
●Syndrome Xは冠細小血管の機能障害が主たる原因と考えられているが,詳細は不明で,その予後は必ずしも良好とはいえない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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