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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻13号

1994年12月発行

文献概要

今月の主題 狭心症—診断と治療の進歩 Conventional Therapy

β遮断薬の有用性と問題点

著者: 上田欽造1 玉井秀男1

所属機関: 1滋賀県立成人病センター循環器科

ページ範囲:P.2582 - P.2585

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ポイント
●β受容体遮断薬は,内因性カテコールアミンとその受容体で競合的拮抗を行うことにより直接薬理作用を発現する薬剤である.
●β受容体遮断薬の主な抗狭心効果は降圧,徐脈,心筋収縮力抑制による心筋酸素消費量の減少であり,その適応の第一は心筋酸素消費量増大によりもたらされる労作性狭心症である.
●β受容体遮断薬の種類の選択に際しては,β1選択性か,内因性交感神経刺激作用の有無,α遮断作用の有無,中枢作用の有無(血液—脳関門通過性)などを考慮する.
●β受容体遮断薬の突然の中止により中断症候群(Withdrawal syndrome)を呈することがあり,注意を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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