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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻13号

1994年12月発行

今月の主題 狭心症—診断と治療の進歩

Interventional Therapy

再狭窄は克服可能か

著者: 堀江俊伸1

所属機関: 1埼玉県立小原循環器病センター循環器科

ページ範囲:P.2618 - P.2620

文献概要

ポイント
●PTCA後の再狭窄は早期に起こる血栓形成と,やや時間が経過してから起こる平滑筋細胞の増生による変化が主体である.
●PTCA後の治癒機転としては,①炎症期,②肉芽形成期,③基質形成期がある.
●炎症期には主として血小板,炎症細胞が,肉芽形成期には平滑筋細胞および平滑筋細胞のレセプターが,基質形成期には合成型平滑筋細胞や間葉系細胞が活動する.
●したがって,治療としては抗血小板薬,抗炎症薬,平滑筋細胞を破壊したり,生長因子を抑制する薬剤,基質の合成を阻害する薬剤が有用であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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