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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻13号

1994年12月発行

文献概要

グラフ 内科疾患と骨・関節病変・12

骨粗鬆症

著者: 江原茂1

所属機関: 1岩手医科大学放射線部

ページ範囲:P.2651 - P.2656

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 骨粗鬆症(osteoporosis)という言葉は日常の臨床では2つの異なる意味で用いられており,混乱をきたす一因となっている.その一つは,骨組織の減少に特徴づけられる疾患を意味し,もう一つは,X線検査での骨の密度の減少を示す所見を意味する.後者の意味では,osteoporosis以外にもdemineralization,undermineralization,deossificationなど各種の用語が同様の意味で用いられているが,放射線診断において最も頻繁に使われているのは,osteopenia(骨減少症)という言葉である.所見としての骨粗鬆症には,骨軟化症,副甲状腺機能亢進症や多発性骨髄腫,転移など,X線検査で鑑別が必ずしも可能ではない疾患群も含まれてくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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