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文献概要
今月の主題 内分泌疾患診療と研究の最前線 間脳下垂体疾患—診断法の進歩
Cushing病の確定診断—選択的海綿静脈洞直接採血
著者: 寺本明1
所属機関: 1虎の門病院脳神経外科
ページ範囲:P.263 - P.266
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●Cushing病診断の有力な補助検査として下錐体静脈洞からのvenous samplingが行われてきた.しかし,必ずしも十分なc/p ratioが得られず,1〜2割のfalse negativeの発生が欠点であった.筆者らは最新のsuper-selective catheterization法を応用して海綿静脈洞からの直接samplingの手技を確立した.
●その結果,ACTHのc/p ratioは全例10以上,数百に達し,下垂体からのACTH過剰分泌を確定診断することができた.腺腫の局在に関しては正中病変以外は正確に診断可能であった.
●Cushing病診断の有力な補助検査として下錐体静脈洞からのvenous samplingが行われてきた.しかし,必ずしも十分なc/p ratioが得られず,1〜2割のfalse negativeの発生が欠点であった.筆者らは最新のsuper-selective catheterization法を応用して海綿静脈洞からの直接samplingの手技を確立した.
●その結果,ACTHのc/p ratioは全例10以上,数百に達し,下垂体からのACTH過剰分泌を確定診断することができた.腺腫の局在に関しては正中病変以外は正確に診断可能であった.
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