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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻2号

1994年02月発行

文献概要

今月の主題 内分泌疾患診療と研究の最前線 甲状腺疾患—遺伝子解析とその応用

TBG異常症とTBG遺伝子

著者: 森祐一1 三浦義孝1 妹尾久雄2

所属機関: 1名古屋大学医学部第1内科 2名古屋大学環境医学研究所

ページ範囲:P.302 - P.305

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ポイント
●TBG遺伝子はX染色体に存在し,伴性遺伝を示す.したがって,男性(X,Y)では完全欠損症,減少症,増多症が完全に表現されるが,女性(X,X)では正常者と男性患者の中間の値を示す.
●血中にTBGが全く検出されないTBG完全欠損症(TBG-CD)には,3種類の遺伝子異常が報告されている.日本人に広く分布するTBG-CDJはフレームシフト変異が存在し,細胞内移送障害がその成因である.
●遺伝性TBG減少症はTBGの質的異常を伴い,日本人のTBG減少症(TBG-PDJ)を含め7種類報告されているが,すべて1塩基置換が存在している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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