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今月の主題 内分泌疾患診療と研究の最前線 副甲状腺・代謝性骨疾患—遺伝子解析とその応用
悪性腫瘍に伴う高Ca血症と副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)遺伝子
著者: 池田恭治1
所属機関: 1東京大学保健センター内科
ページ範囲:P.348 - P.351
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●副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)は,141個のアミノ酸から成るホルモン様の物質である.
●各種の悪性腫瘍はPTHrPを過剰に産生・分泌することにより高Ca血症を起こす.
●一方,PTHrPはほとんどすべての正常組織においても低いレベルながら発現されており,多彩な生理機能を担っている.
●PTHrP遺伝子の構造はすでに決定されているが,各種組織における多様な発現調節機構や悪性腫瘍化に伴う過剰発現の分子メカニズムについては不明の点が多い.
●遺伝子の解析に基づいて,悪性腫瘍におけるPTHrPの転写を抑制することにより,高Ca血症の発現を予防するような治療法が開発されつつある.
●副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)は,141個のアミノ酸から成るホルモン様の物質である.
●各種の悪性腫瘍はPTHrPを過剰に産生・分泌することにより高Ca血症を起こす.
●一方,PTHrPはほとんどすべての正常組織においても低いレベルながら発現されており,多彩な生理機能を担っている.
●PTHrP遺伝子の構造はすでに決定されているが,各種組織における多様な発現調節機構や悪性腫瘍化に伴う過剰発現の分子メカニズムについては不明の点が多い.
●遺伝子の解析に基づいて,悪性腫瘍におけるPTHrPの転写を抑制することにより,高Ca血症の発現を予防するような治療法が開発されつつある.
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