文献詳細
文献概要
今月の主題 内分泌疾患診療と研究の最前線 副腎疾患—遺伝子解析とその応用
17α-水酸化酵素欠損症と17α-水酸化酵素遺伝子
著者: 柳瀬敏彦1 名和田新1
所属機関: 1九州大学医学部第3内科
ページ範囲:P.386 - P.389
文献購入ページに移動●17α-水酸化酵素欠損症(17OHD)の原因酵素であるチトクロームP45017αの遺伝子は単一遺伝子で,第10染色体に存在する.
●チトクロームP45017αは17α-水酸化酵素活性と17,20-リアーゼ活性の両方を有する事実から,17OHDは厳密には上記両酵素活性の複合欠損症,もしくは17α-水酸化酵素単独欠損症と考えられる.
●現在まで17OHDの遺伝子異常として10種類のP450l7α遺伝子変異が同定されており,これらの遺伝子変異は患者の臨床像を比較的よく説明し得る.
掲載誌情報