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今月の主題 内分泌疾患診療と研究の最前線 副腎疾患—診断と治療法の進歩
副腎皮質ステロイド合成の局在診断—どの細胞でどの種類のステロイドホルモンが産生されているか?
著者: 笹野公伸1
所属機関: 1東北大学医学部第2病理学
ページ範囲:P.407 - P.410
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●副腎皮質およびその疾患において,ステロイド合成の局在,すなわちどの副腎皮質細胞で何のステロイドが合成されているかを知ることは,副腎皮質ホルモン代謝を理解する上で絶対に必須である.
●従来の生化学的および形態学的検索法では,ステロイドホルモン合成の局在性を知ることはできなかった.
●ステロイドという脂質を,合成酵素という蛋白質レベルで検討する,すなわち個々のステロイド合成酵素に対する特異的な抗体,DNAプローブを用いて免疫組織化学,およびin situ hybridization法により酵素蛋白の発現の局在性を検索することにより,初めてヒト副腎皮質およびその機能異常症においてステロイドホルモン産生の場を明らかにすることができた.
●副腎皮質およびその疾患において,ステロイド合成の局在,すなわちどの副腎皮質細胞で何のステロイドが合成されているかを知ることは,副腎皮質ホルモン代謝を理解する上で絶対に必須である.
●従来の生化学的および形態学的検索法では,ステロイドホルモン合成の局在性を知ることはできなかった.
●ステロイドという脂質を,合成酵素という蛋白質レベルで検討する,すなわち個々のステロイド合成酵素に対する特異的な抗体,DNAプローブを用いて免疫組織化学,およびin situ hybridization法により酵素蛋白の発現の局在性を検索することにより,初めてヒト副腎皮質およびその機能異常症においてステロイドホルモン産生の場を明らかにすることができた.
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