icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina31巻3号

1994年03月発行

文献概要

今月の主題 臨床医のための血液疾患の理解 貧血への対応

大球性貧血をみた場合

著者: 檀和夫1

所属機関: 1日本医科大学第3内科

ページ範囲:P.503 - P.505

文献購入ページに移動
ポイント
●平均赤血球容積(MCV)が101 fl以上の貧血を大球性貧血に分類する.
●大球性貧血で最も多いのはビタミンBl2欠乏あるいは葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血であり,悪性貧血,胃全摘後貧血,blind loop syndromeなどの小腸病変および葉酸欠乏症が含まれる.
●骨髄異形成症候群も大球性貧血を呈する例が多く,鑑別を要する.末梢血および骨髄塗抹標本で形態異常の有無を注意深く観察する必要がある.
●そのほか,溶血性貧血,肝疾患,甲状腺機能低下症,再生不良性貧血の一部でも大球性貧血を呈することがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?