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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻3号

1994年03月発行

文献概要

今月の主題 臨床医のための血液疾患の理解 白血球の増多と減少

白血球減少症の原因と対応

著者: 藤盛好啓1 金丸昭久1

所属機関: 1兵庫医科大学第2内科

ページ範囲:P.532 - P.534

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ポイント
●白血球減少(4,000/μl以下)のなかで好中球減少(1,500/μl以下)が最も頻度が高く,臨床的に重要である.好中球が1,000/μl以下になると感染の危険性が高く,500/μl以下では重篤な感染症を併発することが多い.
●好中球減少では,病歴,理学所見のみならず,末梢血・骨髄像の鏡検が重要な鑑別手段となり,特に感染症を伴う急性の好中球減少の鑑別に有用である.
●好中球減少時の感染症に対して,速やかに強力な抗生物質療法を行う.顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)の投与で,顆粒球の回復を促進することができる.
●リンパ球減少(1,500/μl以下)では,CD4リンパ球の絶対数を調べる.CD4リンパ球の著減は免疫不全症候を呈する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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