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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻3号

1994年03月発行

文献概要

今月の主題 臨床医のための血液疾患の理解 血液・造血器腫瘍のプライマー

慢性骨髄性白血病

著者: 西村純二1

所属機関: 1九州大学医学部第3内科

ページ範囲:P.568 - P.571

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ポイント
●腫瘍化は多能性幹細胞レベルで起こり,顆粒球系細胞の増殖を主体とする慢性期を経て,骨髄系やリンパ系の芽球が増殖する急性期に移行する.
●Ph1染色体(9;22転座)が特異的であり,この変化に伴うbcr/ablキメラ遺伝子の形成が分子レベルでの腫瘍化の本態である.
●PCR法を用いた遺伝子診断がCMLの診断,治療後の残存白血病細胞の検出に応用されている.
●同種骨髄移植は治癒可能な唯一の治療法であり,インターフェロン-αはPh1クローンの消失を期待でき,ハイドロキシウレアは従来のブスルファンに替わる薬剤である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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