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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻4号

1994年04月発行

文献概要

今月の主題 First-line検査 異常症状からみたFirst-line検査

肝腫大

著者: 為田靱彦1 小坂義種1

所属機関: 1三重大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.734 - P.737

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ポイント
●患者の診察に際しては,肝腫大の存在の有無を慎重な腹部打診・触診にて把握するよう心掛ける.
●ほとんどの肝疾患で肝腫大をきたし,硬度の増強は肝の線維化の程度を反映している.
また,急性肝炎や肝硬変の肝萎縮は予後不良徴候である.●肝疾患のうち,特にアルコールに起因するものでは,肝腫大の程度は強く,硬度も増強していることが多い.
●著明な肝腫大,特に慢性肝疾患の経過中にみられる肝腫大の増強は,肝悪性腫瘍を疑わせる所見である.
●肝・胆道疾患以外で肝腫大をきたす疾患として,心不全,コントロール不良の糖尿病,先天性の代謝異常などがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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