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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻4号

1994年04月発行

文献概要

今月の主題 First-line検査 異常症状からみたFirst-line検査

黄疸

著者: 山内眞義1 戸田剛太郎1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第1内科

ページ範囲:P.742 - P.744

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ポイント
●血中あるいは組織にビリルビンが増加し,皮膚,粘膜などが黄染した状態を黄疸という.柑橘類の取り過ぎで黄染した場合は,黄疸ではなく高カロチン血症である.
●血清総ビリルビンの正常値は1.0mg/dl以下であるが,2〜3mg/dl以上になると肉眼的にも明らかな黄疸として認められる(顕性黄疸).
●血中のヘモグロビンの異化により生じた間接ビリルビンは,肝細胞に取り込まれて,肝の小胞体でグルクロン酸抱合されて直接ビリルビンとなり,胆汁を介して腸管に排泄される.この代謝過程および移送過程に異常が生じると黄疸を呈する.
●増加するビリルビンが直接か間接かで,黄疸の鑑別が大別される.直接ビリルビンの上昇は,肝細胞性黄疸,胆汁うっ滞性黄疸,一部の体質性黄疸,間接ビリルビンの上昇は溶血性黄疸と一部の体質性黄疸である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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