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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻4号

1994年04月発行

文献概要

今月の主題 First-line検査 よくみる異常所見へのFirst-line検査

便潜血陽性

著者: 石森章1 藤本秀江1

所属機関: 1東北大学医学部臨床検査診断学

ページ範囲:P.774 - P.776

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ポイント
●便潜血陽性の結果は,口腔から直腸に至る消化管内に出血があったかもしれないという疑いを示すに過ぎない.
●化学的反応で正確な判断を下すためには,検査前3日間の潜血食を与えたり,食事,投薬内容,採便や検体の取扱いに注意する.
●特異性の高いグアヤック法と鋭敏なオルトトリジン法を組み合わせることにより,感度・特異度ともに信頼性の高い結果が得られる.
●ラテックス凝集法や逆受身血液凝集法などによる免疫学的方法は,ヒトHb特異抗体を用いる方法であり,特異性に優れ,大腸癌スクリーニングに汎用されている.ただし,上部消化管出血に対する信頼度は低い.
●化学的便潜血反応と免疫学的便潜血反応の特徴を表1に示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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