文献詳細
文献概要
今月の主題 外科から内科へのメッセージ 進歩・向上した外科手術
胸郭成形術
著者: 福島鼎1
所属機関: 1国立療養所東京病院外科
ページ範囲:P.959 - P.962
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●胸郭成形術は肋骨切除による骨性胸郭の縮小を目的とした古典的な手術術式である.
●肺結核の外科的肺虚脱療法として抗結核剤のない昭和20年代に広く普及し,相当の治療効果を挙げたが,昭和30年代には肺切除術が主流となり,急速に行われなくなった.
●慢性膿胸に対し胸郭成形術は膿胸腔の縮小を目的に現在でも行われているが,新しい術式として骨性胸郭の温存を目的とする近中法,有茎性大網法が登場した.
●菌球型肺アスペルギルス症に対し,胸壁充填法と呼ばれる空洞形成術と,ごく小範囲の胸郭成形術を併用した新しい試みが行われている.
●胸郭成形術は肋骨切除による骨性胸郭の縮小を目的とした古典的な手術術式である.
●肺結核の外科的肺虚脱療法として抗結核剤のない昭和20年代に広く普及し,相当の治療効果を挙げたが,昭和30年代には肺切除術が主流となり,急速に行われなくなった.
●慢性膿胸に対し胸郭成形術は膿胸腔の縮小を目的に現在でも行われているが,新しい術式として骨性胸郭の温存を目的とする近中法,有茎性大網法が登場した.
●菌球型肺アスペルギルス症に対し,胸壁充填法と呼ばれる空洞形成術と,ごく小範囲の胸郭成形術を併用した新しい試みが行われている.
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