文献詳細
文献概要
今月の主題 外科から内科へのメッセージ 進歩・向上した外科手術
肝移植
著者: 松波英寿1 幕内雅敏1
所属機関: 1信州大学医学部第1外科
ページ範囲:P.971 - P.977
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●最近の筆者らの生体部分肝移植の成績は90%の累積生存率に達し,小児の胆道閉鎖症,劇症肝炎のみならず,成人の原発性胆汁性肝硬変,先天性代謝疾患も救命できるようになっている.
●肝移植が必要と考えられる症例には,その疾患が進行して重症の肝不全に至ったり,感染症やその他の合併症が出現する前に移植を行うべきである.
●生体部分肝移殖におけるドナーは術前に種々の検査が正常であり,レシピエントに必要な肝容積(=レシピエント体重*2%*41%以上)の左葉を有するか否かを検討しなければならないが,レシピエントの1.2倍以上の体重があれば移植が行える可能性がある.
●最近の筆者らの生体部分肝移植の成績は90%の累積生存率に達し,小児の胆道閉鎖症,劇症肝炎のみならず,成人の原発性胆汁性肝硬変,先天性代謝疾患も救命できるようになっている.
●肝移植が必要と考えられる症例には,その疾患が進行して重症の肝不全に至ったり,感染症やその他の合併症が出現する前に移植を行うべきである.
●生体部分肝移殖におけるドナーは術前に種々の検査が正常であり,レシピエントに必要な肝容積(=レシピエント体重*2%*41%以上)の左葉を有するか否かを検討しなければならないが,レシピエントの1.2倍以上の体重があれば移植が行える可能性がある.
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