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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻5号

1994年05月発行

文献概要

今月の主題 外科から内科へのメッセージ 癌の外科治療とその限界

原発性肝癌

著者: 佐藤勤1 佐藤泰彦1 小山研二1

所属機関: 1秋田大学医学部第1外科

ページ範囲:P.998 - P.1000

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ポイント
●肝細胞癌に対する肝切除の適応は,腫瘍の進展度よりも,併存する肝障害により大きく制約されている.
●肝機能からみると,血清総ビリルビン値≧2.0mg/dl,アルブミン<3.0g/dl, ICG 15分停滞率>40%,プロトロンビン時間<50%,コントロール不能の腹水を有する症例では,通常,肝切除の適応はない.
●腫瘍の進展度からみると,肝内転移が片葉に限局し,門脈あるいは肝静脈の一次分枝に腫瘍栓を認めない場合には,根治をめざした肝切除が適応されうる.
●切除後の再発に対する再切除後の成績は,初回手術後の成績と同等であるため,初回手術と同様の適応で肝切除を行うのがよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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