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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻5号

1994年05月発行

文献概要

今月の主題 外科から内科へのメッセージ 癌の外科治療とその限界

原発性肺癌

著者: 松原義人1 塙健1 和澤仁1

所属機関: 1京都桂病院呼吸器センター

ページ範囲:P.1012 - P.1014

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ポイント
●原発性肺癌の治療法の中で治癒を期待し得るものは外科治療であるが,その限界を示すものとして拡大手術と縮小手術がある.
●原発性肺癌の拡大手術は,手術手技の向上,医用材料の改良,術後管理の進歩などによってその成績は改善されてきた.しかしなお,技術的な限界,術後再発から考慮される腫瘍学的な限界,標準手術に比し術後合併症や死亡率が高いこと,術後のQOLなどの問題点がある.
●一方,縮小手術は低肺機能例や高齢者に行われるが,poor riskのため術後管理に難渋することがあり,また根治性の点に問題がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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