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これからの医療と医療制度・5
老人保健施設
著者: 寺崎仁1
所属機関: 1日本大学医学部医療管理学
ページ範囲:P.1078 - P.1079
文献購入ページに移動 老人保健施設は,老人保健法に基づいて設置されているもので,昭和61年の同法改正により創設された新しい医療施設である.入所の対象となる人は,病状安定期で病院での入院治療は必要ないが,リハビリや看護・介護を要する寝たきり老人などである.
この入所対象者で見る限り,老人病院や特別養護老人ホームと良く似た施設であるが,老人病院は「治療機能」,特別養護老人ホームには「家庭機能」が求められるのに対し,老人保健施設では「家庭復帰・療養機能」が施設の機能とされている.また老人保健施設は,「家庭復帰に至るまでの通過施設」とも位置付けられており,病院と家庭の中間,あるいは医療と福祉の中間という意味で,「中間施設」とも呼ばれている.
この入所対象者で見る限り,老人病院や特別養護老人ホームと良く似た施設であるが,老人病院は「治療機能」,特別養護老人ホームには「家庭機能」が求められるのに対し,老人保健施設では「家庭復帰・療養機能」が施設の機能とされている.また老人保健施設は,「家庭復帰に至るまでの通過施設」とも位置付けられており,病院と家庭の中間,あるいは医療と福祉の中間という意味で,「中間施設」とも呼ばれている.
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