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雑誌目次

雑誌文献

medicina31巻6号

1994年06月発行

雑誌目次

今月の主題 臨床医のための栄養ガイダンス 臨床に役立つ栄養の基本

栄養学の概念

著者: 清野裕

ページ範囲:P.1088 - P.1089

ポイント
●病態栄養学とは,種々の疾患の発生機序や病態を代謝栄養学的測面から究明し,その治療ならびに予防を目的とする.
●わが国の栄養学は不足の栄養学から過剰の栄養学に変遷しつつある.
●臨床医は栄養学に対する関心や知識が乏しく,栄養士任せのことが多く,医師の栄養学に対する認識の変革が望まれる.

栄養状態の評価

著者: 今井圓裕 ,   上田尚彦

ページ範囲:P.1090 - P.1095

ポイント
●栄養評価とは栄養状態を客観的に評価することであり,身体計測,血液尿生化学検査,理学的所見,食事調査を総合的に判断することが重要である.
●栄養評価の方法は,患者に栄養異常が存在するかどうかを判定する静的栄養指標と,患者の病態の推移や栄養療法の効果判定のために短期間の栄養状態の変動をモニターするための動的栄養指標がある.

国民栄養調査結果

著者: 原正俊

ページ範囲:P.1096 - P.1100

ポイント
●国民栄養調査は,昭和21年以来毎年実施しているもので,平成4年の結果は次のとおりである.
●国民が摂取している栄養素の所要量に対する充足率は,平均的にはおおむね良好である.
●脂肪エネルギー比率が適正摂取の上限とされている25%をわずかながら超えている.
●カルシウム摂取量は,依然,所要量を約10%下回っている.
●食品群別摂取量は,ほぼ横ばいである.
●食塩摂取量は,1人1日当たり12.9gで前年と同値であり,ブロック別にみると総じて東高西低の傾向にあるが,全国均一化の兆候がみられる.
●血液検査を30歳以上の者について行った結果では,歩行数が多いほどHDLコレステロール値が高い傾向にある.

栄養所要量

著者: 岡崎光子

ページ範囲:P.1102 - P.1106

ポイント
●エネルギー所要量には安全率は加味されていない.
●ナトリウムの目標摂取量は1日10g以下が望ましい.
●カルシウム対リン比は1:1〜2くらいが望ましい.
●マグネシウム,ビタミンEは目標値が示されている.

栄養成分表

著者: 平原文子

ページ範囲:P.1108 - P.1111

ポイント
●日本食品標準成分表には公的には四訂表とそのフォローアップ成分表(アミノ酸,脂溶性成分,ミネラル,食物繊維など)がある.
●日本食品標準成分表を用いるときには,成分項目の数字のみを見るのではなく,多くの情報が記載されている前書き,資料,備考欄を熟読することが望ましい.
●活用の仕方次第で,健康維持・増進,治療などに広く使用でき,有意義なものになる.

栄養管理と指導

著者: 鈴木久乃

ページ範囲:P.1112 - P.1114

ポイント
●栄養管理は,個人,集団の栄養状態をよくすることを目的として栄養計画を立てる.
●栄養計画は,栄養状態のアセスメントに基づいて栄養補給の方法を検討し,実施し,評価する.
●栄養管理の効果を上げるには,栄養教育が必要となる,
●食事としての栄養補給には,供食する献立の精度管理と品質管理に対する指導と対象者の摂食行動を把握する.

成長と栄養

著者: 室谷浩二 ,   松尾宣武

ページ範囲:P.1116 - P.1117

ポイント
●小児の成長・発達には年齢差,性差,個人差が大きい.個人差は,思春期において特に顕著となる.
●思春期には最も肥満が起こりやすい.成人病に密接に関係する思春期肥満の予防は,小児栄養の最大の課題である.
●栄養指導は,小児一人一人の成長・発達指標,生活パターンに合わせて行うできである.

疾病予防と栄養

著者: 板倉弘重

ページ範囲:P.1118 - P.1120

ポイント
●栄養素の欠乏だけでなく,栄養素の過剰や摂取比率のアンバランスでも疾病が発症する.
●集団の栄養と個人の栄養とは区別して考える必要がある.
●集団の栄養では栄養所要量を基準に考える.
●個人の栄養では栄養状態の評価が大切であり,また遺伝素因も考慮する.
●最も発症しやすい疾病を危険因子から評価し,それに対する栄養療法の方針を決定する.
●疾病予防のための食生活についての指針が提示されている.個人レベルではこれに体質を考慮して,その人に適した食生活を指示することが必要である.

標準体重の概念

著者: 勝川史憲

ページ範囲:P.1121 - P.1123

ポイント
●身長,体重による肥満の判定には現在BMI[body mass index:体重(kg)/身長2(m)]が多く用いられる.
●疾患罹患率や死亡率がBMI 22で最低となることから,日本肥満学会では標準体重=22×身長2(m)と定めている.
●同じ肥満度でも,体脂肪分布の違いで合併症(糖尿病,高脂血症,高血圧など)の頻度が異なる.
●身体活動量の多い者は骨格筋重量が多く,過体重でも必ずしも減量を要さない場合もある.逆に,身体活動レベルの低い者では,骨格筋量の減少により正常体重でも体脂肪量が相対的に多く,運動指導が重要である.
●各人の体脂肪分布や身体活動量を考慮し「望ましい体重」を個別に判断する必要がある.

エネルギー代謝

著者: 鈴木裕也

ページ範囲:P.1124 - P.1125

ポイント
●体内で行われている代謝活動のなかで,エネルギー消費に関する分野をエネルギー代謝と呼び,基礎代謝,作業代謝,睡眠時代謝に分けられる.
●食事摂取後に消費される熱量を特異動的作用(SDA)といい,蛋白質ではその熱量の30%,糖質で6%,脂質では4%である.
●体重の増減には熱量出納的裏づけが必要であり,肥満の減食療法中の脂肪組織1kgの減少は約6,200kcalに相当する.
●減食療法中は基礎代謝,SDAとも減少し,やせにくい代謝状態になっている.

栄養素のとり方—最近の話題

蛋自質・アミノ酸

著者: 岸恭一 ,   六反一仁 ,   木戸康博

ページ範囲:P.1129 - P.1132

ポイント
●蛋白質は生体内で酵素,ペプチドホルモン,抗体,血漿蛋白質,筋蛋白質,細胞膜成分などとして,代謝調節,生体防御,物質輸送,膠質浸透圧維持,運動,細胞構造維持など,生命の維持に必須の多様な働きをしている.●体蛋白質は食事中の蛋白質に由来するアミノ酸から合成されるが,蛋白質を構成する20種類のアミノ酸のうち,9つのアミノ酸は必須アミノ酸あるいは不可欠アミノ酸と呼ばれ,その含量が食蛋白質の質を決定する.●吸収されたアミノ酸の大部分は体蛋白質合成に用いられるが,そのほかクレアチン,グルタチオン,種々のアミン,プリン,ピリミジンなどの重要な窒素化合物の生成に用いられる.また,アミノ酸はグルコースやアセチルCoAに転換されてエネルギー源ともなる.

脂質と脂肪酸

著者: 秦葭哉 ,   中島久実子

ページ範囲:P.1134 - P.1136

ポイント
●食事の脂肪摂取量は,全エネルギーの25%以下であるのが適当とされている.
●脂肪摂取量をごく大雑把に推定するには,朝昼夕3食とも和風なら1日40g,3食とも洋風なら80〜100g,1食でも洋風や中華風が入れば60gとみなす方法がある.
●脂肪の質に関して,単に動物脂肪と植物脂肪,飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸という従来のくくり方で評価するのでは不十分である.
●栄養素としての脂肪を評価する指標として,動脈硬化指数(atherogenic index:AI)と血栓形成指数(thronbogenic index:TI)が提唱されている.

炭水化物

著者: 川井紘一

ページ範囲:P.1137 - P.1141

ポイント
●炭水化物は生体のエネルギー源としてばかりでなく,糖蛋白,糖脂質,核酸の構成成分としても重要である.
●総摂取カロリーの50%程度は炭水化物でとる必要がある.
●肝臓は空腹安静時にはグルコースを毎時8g,脳,筋肉,赤血球のエネルギーとして放出している.
●Acarboseは澱粉や蔗糖の消化を遅延させ,糖尿病患者の血糖コントロールおよび脂質代謝改善に有用である.
●パラチノースは非う蝕作用および抗う蝕作用と,消化が遅いという特色をもった甘味料である.

無機質・ビタミン

著者: 根津理一郎

ページ範囲:P.1142 - P.1146

ポイント
●無機質(電解質,微量元素),ビタミンは通常の経口摂取下で欠乏することは稀であるが,輸液時には適正な投与管理が要求される.
●電解質の各所要量は病態,喪失量などにより異なるため,個々の症例におけるバランススタディが必要である.
●ビタミン,微量元素の静脈栄養時の所要量については未解明のものも多く,病態によっても異なるため,とりわけ長期施行時には経時的モニタリングが必要である.

食物線維とGlycemic Index

著者: 武井泉 ,   山内晃 ,   石井昌俊

ページ範囲:P.1148 - P.1149

ポイント
●食物線維は水溶性,不溶性に分類され,水溶性線維には食後の血糖上昇抑制効果,不溶性線維には便秘解消や大腸癌予防効果がある.
●同量の糖質を含む食品でも,食後血糖の上昇度はさまざまであり,ブドウ糖またはパンを基準に食品別の血糖上昇度を数値化したものがglycemic index(GI)である.GIは,食品が含む食物線維の量とほぼ負の相関を示す.
●糖尿病患者の食事療法に食物線維や低GI食は重要視され,食後高血糖の改善が期待されているが,問題点も多い.

新しいタイプの糖質甘味料

著者: 奥恒行

ページ範囲:P.1150 - P.1152

ポイント
●新しいタイプの糖質甘味料は甘味を満たすだけでなく,砂糖の持っている物理化学的性質や栄養生理学的性質の長所や短所を合目的的に活用して,健康に対する付加価値を持たせ,砂糖の代替を期待したものとなっている.
●その機能性によって,①砂糖に比べてエネルギー量が少ないもの,②インスリン分泌を刺激しないもの,③腸内細菌叢を改善するもの,④虫歯を誘発しないもの,に大別される.
●従来,消化酵素で消化されない難消化性糖質は,エネルギー源としても利用されず,役に立たないものとして取り扱われてきたが,現在では腸内細菌を介して利用され,生体に寄与していることが明らかになっている.これらの性質が砂糖と異なった機能の発現に密接に関係している.

経腸栄養法

著者: 遠藤昌夫

ページ範囲:P.1154 - P.1158

ポイント
●経腸栄養を目的として開発された栄養食(剤)を,経管的に投与する方法に限定して解説した.
●極めて多種類の栄養食(剤)が存在し,その分類上の名称に混乱がみられるが,大別して半消化態栄養と成分栄養に分けられる.
●食品あるいは薬品として登録されているものの間に明確な差はない.
●半消化態栄養食(剤)は,主として消化管機能が保たれ,経口摂取のみが障害されている病態に有用である.
●成分栄養剤は,十二指腸より下部に注入される場合,あるいは食物抗原を除去したい際に有用である.
●最近開発された投与経路の作製法およびガストロボタンを紹介した.

特殊栄養食品・JSD食品・健康食品

著者: 淀川都

ページ範囲:P.1160 - P.1167

ポイント
●特殊栄養食品:栄養改善法第12条に規定された食品の総称である.許可は厚生大臣が行う.
●特定保健用食品:保健の目的が期待できる旨の表示をする食品である.特殊栄養食品の中に位置づけられている.
●高齢者用食品:厚生省は1994年2月,高齢者用食品を特殊栄養食品の中のひとつに位置づけた.
●JSD食品:厚生省指導による栄養成分表示食品である.加工食品に栄養成分を表示し,表示した栄養成分を保証している.
●健康食品:健康食品を定義する法律はないが,厚生省では認定健康食品の指導監督を行っている.

栄養処方の実際

著者: 武田純枝 ,   二瓶堅固

ページ範囲:P.1168 - P.1171

ポイント
●食事療法を正しく行うためには,患者がまず疾病の病態を把握し,それに対する食事療法の基本方針や方法を十分に理解して始めて実行に移る.
●しかし,理論は理解できてもなかなか実行が伴わないことも多く,実行に移すときは栄養指導が不可欠である.
●栄養指導は患者個人の実践の場で細かく行うことが重要である.
●また,患者が飽きることなく継続できる動機付けも必要であり,この継続によって始めて治療効果を期待することができる.

病態別栄養管理と指導の実際

胃十二指腸潰瘍

著者: 吉田昌 ,   大谷吉秀 ,   熊井浩一郎 ,   北島政樹 ,   中島正暢

ページ範囲:P.1175 - P.1177

ポイント
●消化性潰瘍の活動期において禁食は不利な点が多く,高蛋白,高カロリーが望ましい.
●出血性潰瘍に対しては,露出血管が存在する時期には慎重を要するが,原則として高蛋白,高カロリーが望ましい.
●嗜好品のなかでは喫煙が最も潰瘍の発生・再発と関連が深い.

炎症性腸疾患

著者: 日比紀文 ,   岩男泰 ,   渡辺守

ページ範囲:P.1178 - P.1179

ポイント
●腸疾患の食事療法の基本は,腸管の安静を保ちながら必要な栄養素を補給することであり,高カロリーで消化の良い,繊維成分の少ない低残渣食とする.
●潰瘍性大腸炎では,急性期を過ぎればあまり強い食事制限は避けるべきであり,成分栄養は第一選択にはならない.
●クローン病の病態に,腸管腔からの抗原の侵入が重要な役割を果たしており,成分栄養法による治療は腸管の安静や栄養補給とともに,食事内の抗原物質や有害物質の除去が目的である.

消化管切除後—特に胃全摘術後について

著者: 中根恭司 ,   日置紘士郎

ページ範囲:P.1180 - P.1182

ポイント
●胃全摘後では,胃が多少残っているものより1回摂取量が少なく,消化吸収障害も強い.このため,きめ細かな食事指導ならびに栄養管理が必要である.
●食事療法のポイントは,①1日5〜6回に分けて摂取する,②5種類の栄養素をバランスよくとる,③消化吸収のよい食べ物をとる,④時間をかけてよくかむ,⑤食後は安静にする,などである.
●胃切除後後遺症のうち,ダンピング症候群,逆流性食道炎は食事療法によりある程度症状を軽快させることが可能である.

肝疾患—肝炎・肝硬変・肝不全

著者: 吉次通泰 ,   庵政志

ページ範囲:P.1183 - P.1185

ポイント
●急性肝炎,慢性肝炎では,通常,特別な栄養管理は不要である.
●急性肝不全では,1日エネルギー消費量を測定し,それに相当するエネルギー量を糖液,脂肪液,BCAAにて投与する.
●肝硬変代償期では,高蛋白,正エネルギーとし,非代償期では,肝性脳症に対しては蛋白制限食(主として植物性蛋白とする)と長期的BCAA補充療法を,腹水に対しては食塩制限と水分制限を指示する.

胆石

著者: 大神吉光

ページ範囲:P.1186 - P.1189

ポイント
●コレステロール胆石生成機転における脂質成分の関与は重要で,理論的に解明されている部分もあるが,胆石発症予防効果が実証されている脂質に関する食事療法はない.
●コレステロール胆石形成の危険性を増す食事因子として,長時間の絶食,精製糖の過剰摂取,食物繊維の不足,豆類の大量摂取が報告されている.したがって,コレステロール胆石予防のためにはこれらを避ける必要がある.
●適度の飲酒はコレステロール胆石形成の危険性を減少させる.
●肥満はコレステロール胆石の重要な危険因子であるが,急激な減量もまた同じくコレステロール胆石の危険因子である.
●色素胆石生成における栄養因子の関与は不明で,したがって色素胆石予防のための食事療法は明らかではない.

慢性膵疾患

著者: 馬場忠雄 ,   吉岡うた子

ページ範囲:P.1190 - P.1192

ポイント
●慢性膵炎の急性再燃期には絶食のうえ,輸液を行う.
●慢性膵炎の代償期には食事摂取による疼痛の増悪が問題となり,脂肪摂取制限や禁酒が必要である.
●慢性膵炎の非代償期には消化吸収障害と糖尿病が問題となり,消化酵素剤の投与や糖尿病のきめ細かな管理が必要である.
●慢性膵障害では低栄養状態にある症例が多く,病態を考慮にいれた積極的な栄養療法の開発が望まれる.

心不全

著者: 友田春夫

ページ範囲:P.1194 - P.1196

ポイント
●心不全の治療法の前提として,適切な食事療法が重要である.
●まず相応の減塩食を守り,必要最小限の利尿剤などの薬剤で足らざる分を補う.
●飲水は自由とするが,治療抵抗例に飲水制限有効の場合がある.
●ナトリウム,水バランスの可否は体重測定でチェックする方法が簡便かつ正確である.
●特に利尿剤投与例では,カリウムを十分に補給する必要がある.
●良質の蛋白質を多め(1.5g/kg)に摂取させる.
●飲酒は過量を避け,喫煙は禁止とする.

冠動脈疾患

著者: 半田俊之介 ,   高橋栄一

ページ範囲:P.1197 - P.1199

ポイント
●冠動脈疾患の一次および二次予防に冠危険因子の管理治療は不可欠である.特に高脂血症,血清コレステロール値が最重要因子とされる.因子が重複した場合には危険度が増幅する.
●食事療法による管理治療が可能なのは,高脂血症,高血圧症,糖尿病,肥満,高尿酸血症である.アルコール,コーヒーなどの嗜好食品についても配慮が必要である.
●食事療法の効果は,個々の患者でこれらの要因がどの程度関与しているかによって異なる.
●食事に関する大規模な介入試験の成績から,栄養の管理と指導により冠動脈疾患の発症頻度は半減することが明らかである.

高血圧

著者: 鈴木洋通

ページ範囲:P.1201 - P.1202

ポイント
●1日大体6〜9gの減塩を行う.
●カリウム,カルシウムの摂取を励行する.すなわち,野菜や果物,さらに乳製品を多くとるようにする.
●不飽和脂肪酸,特に魚料理を多くする.
●肥満を解消する.
●アルコール,コーヒーなどの嗜好品は適量はよいが,喫煙は心血管系疾患を減少させないので禁煙とする.

高脂血症

著者: 中谷矩章

ページ範囲:P.1204 - P.1205

ポイント
●I型高脂血症には厳重な脂肪制限を行う.
●IIa型には,脂肪およびコレステロールの制限,P/S比の調節,食物繊維の増量を行う.
●IIb型およびIII型には,カロリー制限,コレステロール,砂糖,アルコールの減量,P/S比の調節,食物繊維,ω-3系多価不飽和脂肪酸の増量を行う.
●IV型には,カロリー制限,炭水化物,砂糖,アルコールの減量を行う.
●V型には,カロリーおよび脂肪の制限,禁酒,砂糖の減量を行う.

糖尿病

著者: 松岡健平

ページ範囲:P.1207 - P.1210

ポイント
●食事療法は糖尿病治療の基本である.食品交換表に沿った指導を行うようにする.
●いったん決めた1日摂取総エネルギー量と栄養素配分は,1〜3カ月は順守させ経過を観察する.
●動物脂肪はなるべく避け,食物繊維を多くとるようすすめる.
●食事療法の基本が不十分なまま,スルホニル尿素薬を使用すると,同薬の二次無効を招きやすい.

肥満

著者: 丸山博 ,   神田尚子 ,   仲本信也

ページ範囲:P.1212 - P.1214

ポイント
●肥満は,摂取カロリーが消費カロリーを上まわり余剰のカロリーが体脂肪組織として蓄積した状態であり,BMI 26.4以上(肥満度+20%以上)のものが治療対象となりうる.
●肥満治療法として減食療法,運動療法,行動療法および薬物療法などがあるが,減量体重を維持することは非常に困難であり,より効果的な治療法の研究が望まれる.
●肥満の予防には,食品に関する正確な知識の習得と運動不足の解消が必要であり,ライフスタイルの変更が効果的と考えられる.

痛風

著者: 箱田雅之

ページ範囲:P.1215 - P.1217

ポイント
●総カロリーの制限による体重減少に主眼を置く.
●アルコール飲料を制限する.
●プリン体含量の非常に高い一部の食品を制限する.
●1日尿量2lを目標にした水分摂取を行わせる.

ネフローゼ症候群

著者: 出浦照國 ,   宇田晋

ページ範囲:P.1218 - P.1220

ポイント
●ネフローゼ症候群に高蛋白食を負荷すると,アルブミン合成は亢進するが,アルブミン異化がこれを上回って亢進し,尿中アルブミン排泄量も増加して,かえって低蛋白血症を助長する.
●ネフローゼ症候群に高蛋白食を負荷すると,糸球体障害を助長して治療抵抗性の要因となる.
●以上から,ネフローゼ症候群には高蛋白食は適応とならない.むしろ蛋白摂取量をごく軽度抑制するほうが望ましい.
●ネフローゼ症候群が長期に遷延する場合は高脂血症にも食事の配慮が必要である.

腎不全と透析

著者: 和田孝雄

ページ範囲:P.1223 - P.1225

ポイント
●腎不全には急性と慢性とがあるが,ここでは慢性腎不全に限定して解説する.
●慢性腎不全の食事療法の基本は低蛋白,高カロリーである.
●透析前の保存期では,透析導入を遅らせるためにかなり厳しい蛋白制限を行う.
●アミノ酸では分枝鎖アミノ酸であるバリン,ロイシン,イソロイシンが重要である.
●リンの過剰摂取は腎機能の低下を促進し,骨代謝異常をも引き起こす.
●リンの吸着剤には理想的なものがなく,このため最近は食事制限がより重視されるようになってきた.

神経性食欲不振症・摂食障害

著者: 高木洲一郎

ページ範囲:P.1226 - P.1227

ポイント
●神経性食欲不振症は独特の病態であり,認知の歪みのある患者に通常のオーソドックスな栄養指導を行っても,受け入れられるものではない.
●患者の知識はカロリーに偏っており,栄養学的知識に関しては無知である.
●栄養指導は補助的手段であり,治療の一部を構成するもので,精神療法,家族療法,認知行動療法,薬物療法などの包括的治療の一環として行われて初めて意義がある.
●まず本症の病態についての正しい理解が必要である.
●治療には多大のエネルギーが要求されるが,患者や家族とのよい関係が大切である.

骨粗鬆症

著者: 宮尾益理子 ,   中村哲郎 ,   折茂肇

ページ範囲:P.1228 - P.1230

ポイント
●骨粗鬆症の発症・骨折の予防には,最大骨量を増やし,その後の骨量減少を防止する努力が必要で,そのためにはカルシウム摂取が不可欠である.
●現在の日本人のカルシウム摂取量は目標の600mgにも満たず,意識的な摂取が必要で,含有量からも吸収率の面からも,牛乳および乳製品が勧められる.
●リン・蛋白質の過剰摂取,ビタミンD不足はカルシウムバランスを負に傾け,骨量減少を助長する可能性がある.全体的に,バランスのとれた食事を心がけることが大切である.

アレルギー性疾患

著者: 原田敬之

ページ範囲:P.1232 - P.1233

ポイント
●蕁麻疹のなかで食物アレルギーによるものは必ずしも多くない.
●蕁麻疹などI型アレルギーによる場合は,IgE RAST,皮内テスト,スクラッチテストなどにより原因を確定し得る.
●ソバなどによる重症のI型アレルギーは皮内テストによりショックを起こす危険性もあり,慎重に検査を行う必要がある.
●アトピー性皮膚炎において,食物アレルギーが確実に関与しているか否かを科学的に決定することは困難である.
●食事療法は慎重に,社会的要因を十分に考慮しつつ,栄養不良に陥らないように行う.

在宅栄養管理の実際

著者: 酒井靖夫 ,   畠山勝義 ,   岡田貴幸

ページ範囲:P.1234 - P.1237

ポイント
●栄養療法は経腸栄養可能例では経腸栄養が,腸管を安静に保つ必要のある場合は経静脈栄養が選択される.
●在宅栄養は持続的な栄養補給を必要とする慢性疾患に対して行われ,多岐にわたる適応疾患で効果を上げているが,現時点では保険適用される疾患や器具器材,薬剤などに制約がある.
●在宅経腸栄養法の施行にあたっては,対象疾患の病態や患者のQOLに適した方法をきめ細かく選択し,患者および家族に十分な指導・教育をし,また長期管理にも留意する必要がある.

健康増進・管理のための栄養摂取

理想的な体重減少食

著者: 井上修二

ページ範囲:P.1240 - P.1242

ポイント
●肥満治療の基本は食事療法と運動療法の併用である.
●極端なエネルギー制限は,長期にわたる実行が不可能であることと,栄養のアンバランスを招くので避けるべきである.
●栄養配分を適切にしないと活性組織の萎縮を招き,病気を誘発する恐れがある.

食事により癌は予防できるか

著者: 佐川純司 ,   標葉隆三郎 ,   森昌造

ページ範囲:P.1243 - P.1245

ポイント
●食物や環境には,活性化されて発癌作用を有する多くの物質が存在している.
●発癌物質は,イニシエーター,プロモーターとして発癌に関与する.
●最近,発癌に関する遺伝子の解析と同時に,発癌抑制の機序および抑制作用を有する物質の研究が進んでいる.
●癌予防には,特にイニシエーター,プロモーターとされる物質の体内摂取をできるだけ抑えることが大切である.
●さらに,発癌抑制物質摂取を考慮したバランスのとれた食生活が重要である.

アルコール摂取と食事

著者: 堀江義則 ,   石井裕正

ページ範囲:P.1246 - P.1247

ポイント
●アルコール性肝障害は,アルコールとその代謝産物の直接作用により発症する.
●実験的には,食事因子の不均衡(コリン,メチオニンなどのlipotropic factorや蛋白の欠乏)により脂肪肝が発生し,それによりアルコール性脂肪肝も増悪する.
●Lipotropic factorや蛋白の十分な投与でも,アルコール性脂肪肝は予防できない.
●臨床的にも,低蛋白,高脂肪食などの食事因子の不均衡により,アルコール性肝障害は増悪する.

動脈硬化と予防食

著者: 本間康彦

ページ範囲:P.1248 - P.1249

ポイント
●動脈硬化の危険因子の多くは食事療法で除くことができる.
●動脈硬化の予防には,高血圧,高脂血症,糖尿病,肥満,高尿酸血症にならない食事をとる.
●そのために,エネルギー摂取の適正化,栄養バランスの適正化,P/S比の適正化,アルコール摂取の制限,食塩摂取の制限,カルシウム摂取の増量を行う.

妊娠中の栄養

著者: 牧野恒久

ページ範囲:P.1250 - P.1251

ポイント
●妊娠中の理想的な栄養のとり方は,妊娠時の内分泌,代謝,循環などの動態を正しく理解することから始まる.
●妊娠時の栄養所要量は,妊娠の経過に合わせて各成分をバランスよくとることを基本とする.
●妊娠中毒症,妊娠時の糖尿病の合併,鉄欠乏性の貧血などは薬物療法の前にまず合理的な食事療法を重視する.
●妊娠時の栄養管理は妊娠前からスタートすべきで,肥満,やせ,貧血などは妊娠前から是正しておく.

スポーツと栄養

著者: 山崎元

ページ範囲:P.1252 - P.1254

ポイント
●ヒトの体内にあるエネルギー源の大部分は脂肪であるが,スポーツでは糖質に頼る部分が大きい.
●運動習慣がつくと脂肪の酸化機能が増す.
●水分の補給には,胃の停滞時間が短いものが原則となる.長距離走では,冷たい水分を150cc程度,15〜20分に一度とるようにする.
●グリコーゲン・ローディングとは,競技の4,5日前に組織のグリコーゲンを枯渇させ,その後に急速に蓄積させる方法である.しかし,役立つ競技は限られる.

カラーグラフ 生検による組織診断・6

消化管(II)

著者: 滝澤登一郎

ページ範囲:P.1267 - P.1274

食道癌の生検診断
食道は文字通り食物が通過する管腔臓器であり,esophagusとしては“内なる口”である.この機能目的に従って,食道粘膜は重層扁平上皮によって被覆され,上皮下には粗な結合織,小血管,リンパ管,それに多少の付属腺が介在するのみで,比較的単純な器官構成となっている(図1).食道に発生する病態も比較的単純で,主な生検組織診断の問題は早期食道癌の診断に集約される.

グラフ 内科疾患と骨・関節病変・6

好酸球性肉芽腫

著者: 江原茂

ページ範囲:P.1277 - P.1281

 ランゲルハンス細胞(Langerhans cell)は,組織球のうち,哺乳動物の表皮に存在する間葉系の樹枝状細胞の1つで,骨髄,扁平上皮やリンパ節にも存在している.これらの組織において感染からの防御機構を担う役割を持つこの細胞は,骨髄に前駆細胞が存在し,分化とともに表皮へ移動するが,活性化されると真皮やリンパ節に移動するといわれている1)
 好酸球性肉芽腫(eosinophilic granuloma)は本来若年者の疾患(2/3が20歳以下)であり,今日Langerhans cell histiocytosis(LCH)と総称される全身性の組織球疾患の1つの臨床型である.この名称は,その本態の解釈の変化とともに変遷を経ている.1940年,JaffeとLichtensteinは,それまで報告されてきた一群の骨病変を“eosinophilic granuloma of bone”と命名した.1953年には,Lichtensteinはhistiocyteにその本態を認め,さらに各種の臨床型も含めて“histiocytosis X”と名づけた.

MRI演習・6

肝腫瘤性病変

著者: 荒木力

ページ範囲:P.1283 - P.1287

Case
59歳,女性.超音波検査で高エコーと低エコーの混在する肝腫瘍を2個指摘された.図1AはT1強調像(T 1 WI, TR 520 msec, TE 17msec),図1BはT2強調像(T 2 WI, TR 2,000 msec, TE 90 msec)で,図1Cは図1Bの10mm頭側の軸位横断像である。

図解 病態のしくみ—遺伝子・サイトカインからみた血液疾患・6

移植片対宿主病

著者: 石田明

ページ範囲:P.1289 - P.1294

 ●はじめに 高等動物は,主要組織適合抗原(major histocompatibility antigen:MHA)の差異によって自己と非自己とを識別することができる.ヒトではHLA抗原がその主役をなし,また未知の非HLA抗原(minor antigen)も重要な役割を担っている.
 ドナー由来のリンパ球がホストの体内に混入し,かつそれをホストが拒絶できない場合に,このリンパ球がホストの組織適合抗原を非自己と認識して,種々の免疫反応を引き起こす(graft ver-sus host reaction:GVHR).この移植免疫反応に基づく病態を総括して移植片対宿主病(GVHD)と呼ぶようになった.

薬を正しく使うためのDrug Information—副作用について・6

エリスロポエチンと高血圧症性脳症

著者: 石本二見男

ページ範囲:P.1295 - P.1297

 エリスロポエチン(erythropoietin:Epo)は腎臓で産生され,後期赤芽球前駆細胞(CFU-E)に働き,赤血球の分化・増殖に関与するホルモンである.現在使用されているEpoは遺伝子組換え技術により人工的に生産されたもの(r-Hu-Epo)で,epoetin-alfa(エスポー®)とepoetin-beta(エポジン®)があるが,効果はほぼ同様である.本剤の適応対象疾患は慢性腎不全(chronic renal failure:CRF)による貧血である.CRFでは腎よりのEpo分泌が減少するため貧血が生ずるので,Epoによく反応する,これにより患者のQuality of Lifeは向上した.本剤は1990年4月より発売されたが,その使用量の多いことはCRF患者がいかに貧血に悩まされていたかを示している.一方,臨床例が多くなるとともに,注意すべき副作用も見出だされてきた.中でも多いのが高血圧とそれに続発する脳症であり,十分注意すべきものである.

臨床医に必要な老人をみる眼・6

高齢者の心不全—特に急性心不全と拡張機能障害

著者: 茅野真男 ,   山根正久 ,   柴田三千夫

ページ範囲:P.1298 - P.1299

◆急性身不全と慢性身不全
 急性心不全と慢性心不全の違いに注目することは,実地医家にとって重要である.慢性に経過する心不全とは,教科書によく述べられているように,弁膜症,心筋梗塞,拡張型心筋症などによる左心機能低下のため,長い経過で肺動脈圧上昇,右心不全,肺うっ血,下腿浮腫などを呈する病態である.感染などにより増悪を繰り返し,利尿剤が著効する,先生方がよく遭遇する状態である.
 急性心不全の定義には混乱がある.従来,実地医家の間では,何らかの疾患を持っていた患者の予想外の急死(突然死,急性循環不全)における死亡診断書病名に,急性心不全が用いられていた.近年の死亡診断書病名の改訂では,急死を急性心不全と記載しては望ましくないとのことである.

これからの医療と医療制度・6

ゴールド・プラン

著者: 寺崎仁

ページ範囲:P.1300 - P.1301

 ゴールド・プランとは,「高齢者保健福祉推進十か年戦略」の通称で,21世紀を迎えるに当たり,未曾有の超高齢化社会に対応するため,平成元年12月に厚生,自治,大蔵の3大臣の合意事項として策定された政府の長期計画である.このゴールド・プランが策定された背景は,言わずと知れたわが国の世界に類を見ない超高齢化社会の到来であるが,消費税の導入も視野に入れ,今後の社会的ニーズに対応しようとするものである.
 平成元年4月に導入された消費税は,そもそも税制の直間比率の見直しなど,国民の税負担の公平化の観点から採用された新しい間接税で,必ずしもゴールド・プランなどの福祉施策と直接に結び付くものではない.しかし,食料品の税率軽減など消費税見直しの気運とともに,「使途の明確化」や「高齢化に対応した公共福祉サービスの充実」が,国民各層からの強い意見として打ち出され,それに配慮しなければならない事情もあった.

連載

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.1260 - P.1266

medicina Conference・7

全身リンパ節腫脹と皮疹を呈した63歳の男性

著者: 岡林旬子 ,   高田淳 ,   西野奨一 ,   楠瀬桂 ,   桑名隆一郎 ,   山崎義一 ,   北原光夫 ,   太田直樹 ,   大沼仁 ,   峯田日出也 ,   玉木和美 ,   柴田睦郎 ,   原田一郎

ページ範囲:P.1302 - P.1317

 主訴:全身リンパ節腫脹と皮疹
 既往歴:特になし.
 家族歴:特になし.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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