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今月の主題 臨床医のための栄養ガイダンス 病態別栄養管理と指導の実際
炎症性腸疾患
著者: 日比紀文1 岩男泰2 渡辺守1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部消化器内科 2東京都立大塚病院内科
ページ範囲:P.1178 - P.1179
文献購入ページに移動●腸疾患の食事療法の基本は,腸管の安静を保ちながら必要な栄養素を補給することであり,高カロリーで消化の良い,繊維成分の少ない低残渣食とする.
●潰瘍性大腸炎では,急性期を過ぎればあまり強い食事制限は避けるべきであり,成分栄養は第一選択にはならない.
●クローン病の病態に,腸管腔からの抗原の侵入が重要な役割を果たしており,成分栄養法による治療は腸管の安静や栄養補給とともに,食事内の抗原物質や有害物質の除去が目的である.
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