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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻6号

1994年06月発行

今月の主題 臨床医のための栄養ガイダンス

病態別栄養管理と指導の実際

胆石

著者: 大神吉光1

所属機関: 1産業医科大学第3内科

ページ範囲:P.1186 - P.1189

文献概要

ポイント
●コレステロール胆石生成機転における脂質成分の関与は重要で,理論的に解明されている部分もあるが,胆石発症予防効果が実証されている脂質に関する食事療法はない.
●コレステロール胆石形成の危険性を増す食事因子として,長時間の絶食,精製糖の過剰摂取,食物繊維の不足,豆類の大量摂取が報告されている.したがって,コレステロール胆石予防のためにはこれらを避ける必要がある.
●適度の飲酒はコレステロール胆石形成の危険性を減少させる.
●肥満はコレステロール胆石の重要な危険因子であるが,急激な減量もまた同じくコレステロール胆石の危険因子である.
●色素胆石生成における栄養因子の関与は不明で,したがって色素胆石予防のための食事療法は明らかではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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