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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻6号

1994年06月発行

今月の主題 臨床医のための栄養ガイダンス

病態別栄養管理と指導の実際

ネフローゼ症候群

著者: 出浦照國1 宇田晋1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院内科

ページ範囲:P.1218 - P.1220

文献概要

ポイント
●ネフローゼ症候群に高蛋白食を負荷すると,アルブミン合成は亢進するが,アルブミン異化がこれを上回って亢進し,尿中アルブミン排泄量も増加して,かえって低蛋白血症を助長する.
●ネフローゼ症候群に高蛋白食を負荷すると,糸球体障害を助長して治療抵抗性の要因となる.
●以上から,ネフローゼ症候群には高蛋白食は適応とならない.むしろ蛋白摂取量をごく軽度抑制するほうが望ましい.
●ネフローゼ症候群が長期に遷延する場合は高脂血症にも食事の配慮が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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