文献詳細
カラーグラフ 生検による組織診断・6
文献概要
食道癌の生検診断
食道は文字通り食物が通過する管腔臓器であり,esophagusとしては“内なる口”である.この機能目的に従って,食道粘膜は重層扁平上皮によって被覆され,上皮下には粗な結合織,小血管,リンパ管,それに多少の付属腺が介在するのみで,比較的単純な器官構成となっている(図1).食道に発生する病態も比較的単純で,主な生検組織診断の問題は早期食道癌の診断に集約される.
食道は文字通り食物が通過する管腔臓器であり,esophagusとしては“内なる口”である.この機能目的に従って,食道粘膜は重層扁平上皮によって被覆され,上皮下には粗な結合織,小血管,リンパ管,それに多少の付属腺が介在するのみで,比較的単純な器官構成となっている(図1).食道に発生する病態も比較的単純で,主な生検組織診断の問題は早期食道癌の診断に集約される.
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