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文献概要
今月の主題 循環器薬の使い方 1994 心不全
カテコラミンの使い方
著者: 平山治雄1
所属機関: 1名古屋第二赤十字病院循環器センター
ページ範囲:P.1371 - P.1374
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●急性心不全および慢性心不全の急性増悪と,慢性心不全とでは薬物療法の考え方は異なる.すなわち前者では,全身の血行動態の速やかな改善を第一目的とし,カテコラミンの適応となり,後者では長期的生命予後の改善を目的とし,強心薬よりもむしろ心負荷の軽減を図る薬物の適応となる.
●ドパミンは用量によって作用が異なり,低血圧で利尿の悪い症例が低用量(2〜5μg/kg/min)使用の対象となる.より強い心筋収縮力を必要とする場合は,ドブタミンを2.5〜15μg/kg/min併用する使い方が一般的である.
●長期使用ではβリセプターのdown regulationを生じ,効果が減弱する.
●急性心不全および慢性心不全の急性増悪と,慢性心不全とでは薬物療法の考え方は異なる.すなわち前者では,全身の血行動態の速やかな改善を第一目的とし,カテコラミンの適応となり,後者では長期的生命予後の改善を目的とし,強心薬よりもむしろ心負荷の軽減を図る薬物の適応となる.
●ドパミンは用量によって作用が異なり,低血圧で利尿の悪い症例が低用量(2〜5μg/kg/min)使用の対象となる.より強い心筋収縮力を必要とする場合は,ドブタミンを2.5〜15μg/kg/min併用する使い方が一般的である.
●長期使用ではβリセプターのdown regulationを生じ,効果が減弱する.
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