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文献詳細

雑誌文献

medicina31巻7号

1994年07月発行

文献概要

今月の主題 循環器薬の使い方 1994 狭心症

抗血小板薬・抗凝固薬の使い方

著者: 石川欽司1 小柳津美樹1

所属機関: 1近畿大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1402 - P.1406

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ポイント
●狭心症に対する薬物療法の第一の目的は狭心発作の治療・予防であり,狭心発作が減少すれば患者のQOLは向上する.第二の重要な目的は,心筋梗塞発症や突然死など重大心事故の防止である.
●Ca拮抗薬や硝酸塩は第一の目的に有効であるが,Ca拮抗薬は第二の目的には無効である1).硝酸塩についても同様との報告2)がある.
●心事故発生防止には抗血小板薬とβ遮断薬が有効であることを認識してほしい.
●本邦では抗血小板薬や抗凝固薬は不安定狭心症に限って使用されることが多いが,欧米ではアスピリンの有効性が米国医師を被検者とした集計で明らか3)となって以来,汎用され,1992年の調査では医師の57%が発作予防にアスピリンを服用すべきと答えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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