icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina31巻7号

1994年07月発行

文献概要

今月の主題 循環器薬の使い方 1994 急性心筋梗塞

カテコラミン,強心薬の使い方

著者: 樫田光夫1

所属機関: 1国立国際医療センター循環器科

ページ範囲:P.1424 - P.1426

文献購入ページに移動
ポイント
●急性心筋梗塞例に使用する強心薬は,主にドブタミン,ドパミン,ノルエピネフリンの3種類のカテコラミンである.
●カテコラミンの使用目的には,昇圧,心拍出量増加,利尿があり,昇圧はノルアドレナリン,心拍出量増加はドブタミン,利尿はドパミンが有用である.
●カテコラミンの副作用には,不整脈の誘発,心拍数の増加,後負荷の増大などがあり,きめ細かい管理が必要である.
●カテコラミンは低濃度から開始し,良好な血行動態が得られるまで素早く増量し,減量は慎重にゆっくり行う.
●心原性ショック例など,カテコラミン治療の限界例では,早期にIABPなどの補助循環を使用しながら再灌流療法を試みるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?