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今月の主題 循環器薬の使い方 1994 その他の疾患と循環器薬の使い方
肺血栓塞栓症
著者: 吉田一郎1 甲谷哲郎1 北畠顕1
所属機関: 1北海道大学医学部循環器内科
ページ範囲:P.1535 - P.1537
文献購入ページに移動●肺血栓塞栓症は種々の要因(血流停滞,静脈壁異常,凝固能亢進)で形成された静脈血栓の肺動脈流入によって生じる.
●治療には呼吸・循環の管理のほか,血栓に対する治療(抗凝固療法,血栓溶解療法)がある.
●抗凝固療法は新たな血栓生成を予防し,血栓溶解療法は塞栓子の溶解を目的とする.禁忌がなければ抗凝固療法は全例に施行する.血栓溶解療法では,出血の合併症を減らすような投与方法が今後の検討課題である.
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